欧州磁器戦争史 王権と民窯-2 欧州大陸
欧州磁器戦争史 王権と民窯-2 欧州大陸
片や 大陸では王権が強く 王公間の覇権争いに為する 権威誇示の象徴として 銘窯の
創立を 競って 画策しました。大方は スパイなどを放って(デュパキエ・ウィーン窯)
先行するマイセンを 追うのですが プロイセンのフリードリヒ大王(ロイヤルベルリン・
KPM)にいたっては 積年の恨みとはいえ 武力に物を言わしてまで 秘法を奪ったの
です。兎角 大陸においては 諸公の領土的野心から 戦火が絶えず 多くの民窯が 戦
場に曝されました。王権の盛衰・交替や 革命などによる 支配体制の変遷に 王立・民
窯を問わず 運命を同じくされました。
七年戦争(1756-1763)ヨーロッパ、アフリカ、インド、北アメリカ、フィリピンにまたがる世界戦争
(ヨーロッパの人々が 打続く 戦火の中から 平和への悲願 それこそ国境無き ヨーロ
ッパ統一 すなわち ユーロの誕生です。1番激しく対立抗争を繰り返した独仏が 旗振り
役であったのも 頷けます。それに比べて英国は 半身構えです。ギリシヤに端を発する
現在のユーロ危機に瀕しても なりふり構わず ユーロを守ろうとする独仏に対して 英
国は 大陸の平和に 火の粉を被ってまで 関与する熱意は無いようです。)
諸公は 自国領土内の一流工芸家たちを召集し(セーヴル) 己と国の 名誉にかけて
他に先んじて 究極の白い黄金を勝ち得んと 窯に惜しまず 資金投入するのです。
それは戦費とともに 往々にして 国を危うくするほどでした。東洋の磁器収集は 膏血
の受け皿と 揶揄されました時 諸公は この高価な 白い黄金・磁器焼成に 成功すれば
豊な戦費を稼げ もって 大国成就の夢が 叶えられると 邁進するのです。国内のめぼ
しい民窯を 王立に買収したり 民窯の優れた職人を引き抜いて お城に王立窯をつくり
夢に邁進するのです。諸公は 夢の成就の妨げを嫌い 競合する民窯を許さず 磁器の
独占を発令するのです。未だ磁器を見る前から!中には それでも足らじと 民窯に窯印
さえ許さぬ公も おりました。
エルメス 王権には無関係な現代窯ですが 工業製品化の波に健気に抗う この窯の掲載は必須です。
エルメスは、フランスのエルメス・アンテルナショナル社が展開するファッションブランド、商標である。エルメス社は 1837年 ティエリ・エルメスが馬具工房として創業したが、自動車の発展による馬車の衰退を予見し、鞄や財布などの皮革製品に事業の軸足を移して成功しました。
現在でも馬具工房に由来するデュックとタイガーがロゴに描かれています。デュックは四輪馬車で、タイガーは従者のことです。主人が描かれていないのは「エルメスは最高の品質の馬車を用意しますが、それを御すのはお客様ご自身です」という意味が込められているためです。エルメスのクリエイションがテーブルウェアの世界にも広がったのは1984年のことです。彩り鮮やかなエルメスファッションのイメージを 磁器の世界で表現、魅力的なコレクションを 次々に発表し 独自の世界を作り上げ、「食卓の歓び」をコンセプトに、総合的なテーブルウェアの提案を続けております。この世界では 最後発ながら エルメスの伝統にかけて 採算無視で 手工芸品にこだわり続けております。
片や 大陸では王権が強く 王公間の覇権争いに為する 権威誇示の象徴として 銘窯の
創立を 競って 画策しました。大方は スパイなどを放って(デュパキエ・ウィーン窯)
先行するマイセンを 追うのですが プロイセンのフリードリヒ大王(ロイヤルベルリン・
KPM)にいたっては 積年の恨みとはいえ 武力に物を言わしてまで 秘法を奪ったの
です。兎角 大陸においては 諸公の領土的野心から 戦火が絶えず 多くの民窯が 戦
場に曝されました。王権の盛衰・交替や 革命などによる 支配体制の変遷に 王立・民
窯を問わず 運命を同じくされました。
七年戦争(1756-1763)ヨーロッパ、アフリカ、インド、北アメリカ、フィリピンにまたがる世界戦争
(ヨーロッパの人々が 打続く 戦火の中から 平和への悲願 それこそ国境無き ヨーロ
ッパ統一 すなわち ユーロの誕生です。1番激しく対立抗争を繰り返した独仏が 旗振り
役であったのも 頷けます。それに比べて英国は 半身構えです。ギリシヤに端を発する
現在のユーロ危機に瀕しても なりふり構わず ユーロを守ろうとする独仏に対して 英
国は 大陸の平和に 火の粉を被ってまで 関与する熱意は無いようです。)
諸公は 自国領土内の一流工芸家たちを召集し(セーヴル) 己と国の 名誉にかけて
他に先んじて 究極の白い黄金を勝ち得んと 窯に惜しまず 資金投入するのです。
それは戦費とともに 往々にして 国を危うくするほどでした。東洋の磁器収集は 膏血
の受け皿と 揶揄されました時 諸公は この高価な 白い黄金・磁器焼成に 成功すれば
豊な戦費を稼げ もって 大国成就の夢が 叶えられると 邁進するのです。国内のめぼ
しい民窯を 王立に買収したり 民窯の優れた職人を引き抜いて お城に王立窯をつくり
夢に邁進するのです。諸公は 夢の成就の妨げを嫌い 競合する民窯を許さず 磁器の
独占を発令するのです。未だ磁器を見る前から!中には それでも足らじと 民窯に窯印
さえ許さぬ公も おりました。
エルメス 王権には無関係な現代窯ですが 工業製品化の波に健気に抗う この窯の掲載は必須です。
エルメスは、フランスのエルメス・アンテルナショナル社が展開するファッションブランド、商標である。エルメス社は 1837年 ティエリ・エルメスが馬具工房として創業したが、自動車の発展による馬車の衰退を予見し、鞄や財布などの皮革製品に事業の軸足を移して成功しました。
現在でも馬具工房に由来するデュックとタイガーがロゴに描かれています。デュックは四輪馬車で、タイガーは従者のことです。主人が描かれていないのは「エルメスは最高の品質の馬車を用意しますが、それを御すのはお客様ご自身です」という意味が込められているためです。エルメスのクリエイションがテーブルウェアの世界にも広がったのは1984年のことです。彩り鮮やかなエルメスファッションのイメージを 磁器の世界で表現、魅力的なコレクションを 次々に発表し 独自の世界を作り上げ、「食卓の歓び」をコンセプトに、総合的なテーブルウェアの提案を続けております。この世界では 最後発ながら エルメスの伝統にかけて 採算無視で 手工芸品にこだわり続けております。
コメント
コメントの投稿
« 欧州磁器戦争史 王権と民窯-1 英国 l Home l 欧州磁器戦争史 王権と民窯-3 フッチェンロイター&ローゼンタール »