洋食器に魅せられて

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酋長の娘　　
　

レデイー　アマースト


「ミネハハの死」、1892
ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調作品95「新世界より」第二楽章ー妻ミネハハの死を悼むインディアン、ハイアワサの心を描く。
『ハイアワサの歌』　アメリカの詩人ヘンリー・ワズワース・ロングフェロー（1807-1882）によるインディアンの英雄叙事詩。
ドヴォルザークはそのチェコ語訳を渡米以前に読んでその魅力に取り憑かれていた。この作品は、北米五大湖の最西端に位置するスペリオル湖の大自然を舞台にしたインディアンの主人公「ハイアワサ」、イロコイ連邦をまとめ上げた、実在のモホーク族インディアンの戦士、酋長である英雄伝説を　序章と２２の詩にまとめたもの。そのストーリーと彼らが活躍した森、湖と川、そこに棲む鳥と動物などの描写がアメリカ像としてドヴォルザークの脳裏に形成された。ドヴォルザークは、新世界交響曲の第２，３楽章はこの『ハイアワサの歌』からインスピレーションを得て第20の歌「飢饉」(「森の中の葬儀」)を書いたと自ら語っている。内容は、ハイアワサのもとに「飢饉の神」と「熱病の神」というふたりの客人が訪れ、その後彼の妻ミネハハが病に倒れて亡くなり、ハイアワサの大いなる悲しみのうちにミネハハの亡骸が森に葬られる、というもの。この楽章は深い森、豊かな川といったアメリカの奥深い自然の描写と共に、７日７晩ミネハハの亡骸に付き添ったハイアワサの深い悲しみに満たされている。はるか遠い森のなか、彼方の山から突然聞こえてくるミネハハの「ハイアワサ、ハイアワサ」という苦闘の叫び、その後小編成の弦楽器が奏するミネハハの静かな死は３回にも及ぶ全休符が厳かさを添え、楽章最後におけるヴァイオリンの上向分散和音によるカデンツァはミネハハの魂の昇天を、と物語を克明に描写しているのがわかる。
なお、コールアングレによるこの楽章の主旋律は『家路』という題名の合唱曲で親しまれているが、『家路』という題名や歌詞はこの楽章の成立とは全く関係はない。この『家路』はドヴォルザークのニューヨークにおける同僚だったＷ．Ａ．フィッシャーが「Ｇｏｉｎ’Ｈｏｍｅ」という題で歌詞をつけて1922年に発表、日本では堀内敬三が1946年に『家路』と翻訳し、こちらの方が交響曲の原曲と誤解される程広く親しまれている。ちなみに宮沢賢治がこの第２楽章の主題に詩をつけて「種山が原」として歌っていたのは1924年頃。偶然にも地球の反対側で二人の人物が同じ曲に歌詞をつけたことになる。また賢治の『銀河鉄道の夜』の中には、トウモロコシ畑からこの旋律が流れてきて女の子が「新世界交響楽だわ」とつぶやき、ジョヴァンニが「さうさう、ここはコロラドの高原ぢゃなかったらうか」と思うくだりがある

ジェフリー・アマースト（1717年 - 1797年、初代アマースト男爵、バス勲章　1778年にイギリス陸軍の最高指揮官、元帥昇進）は、イギリス軍の将軍である。フレンチ・インディアン戦争を勝利に導いた英雄であり、1758年、アマーストはイギリス軍によるルイスバーグ包囲戦を指揮し、北アメリカのイギリス軍総司令官となって、カナダにあったフランス領の大半を占領することに貢献した。1760年　アマーストはモントリオールを占領し、北アメリカにおけるフランスの支配を終わらせた。北アメリカの植民地を統括する総督となった。しかし、アメリカ州の先住民族のことをあらゆる面で理解できず、その押し付けた政策によって先住民族の反感を買い、1763年　ポンティアック戦争を引き起こすことになった。アマーストは反逆を終わらせるために天然痘を武器として使うことを示唆した。実際にはアマーストの知らないうちに、ピット砦の指揮官がこの戦術を実行していた。

1763年4月27日、対イギリス決起を呼びかけるポンティアック(オタワ族族長)の白人の想像画


インディアンを追撃するアメリカ騎兵の想像図

第2代男爵でのち初代伯爵となったウィリアム・ピット・アマースト は、自由貿易実現の為、清に派遣された事で有名である。後　ベンガル総督(1823年 - 1828年)を務めた。
アメリカ合衆国とカナダには、アマーストに因んで名づけられた場所がいくつかある。アマースト高校もあるオンタリオ州アマーストバーグ。アマースト大学があるマサチューセッツ州アマースト。ニューハンプシャー州アマースト、ノバスコシア州アマースト、ニューヨーク州アマースト、バージニア州アマースト郡、およびオンタリオ州アマースト島がある。

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